山休の山記録

熊野古道伊勢路
ツヅラト峠越え
語り部と歩く 

2015年4月15日(水) 天候:晴



< メンバー >
ツアー参加者34名、語り部2名、添乗員1名

<  コース・コースタイム >
小公園11:50 - 12:07栃古橋 - 12:40世界遺産部分入口 - 13:10ツヅラト峠 - 
14:45花広場 - 15:20志子橋


世界遺産熊野古道の伊勢路を歩く旅に参加。
伊勢から熊野本宮までの参詣道である。
熊野古道には、多くのコースがあるが、すべて熊野本宮大社への参詣道である。

それらのうち、大峯奥駈道、小辺路は既に歩き終えている。
中辺路もあと一回行けば終える事が出来る。
伊勢路も2011年5月に尾鷲から熊野速玉大社まで歩き終えているので、
残りを今後の目標とする。

今回のツヅラト峠越えのコースは、江戸時代に使われていた江戸道コースで、
明治以降は、東側の海よりで標高の低い荷坂峠が使われたそうである。
各所に江戸道コースと明治道コースが残っている。
明治になり荷車が運送手段として用いられるようになると、江戸道コースは狭いため
廃れていったようであるが、生活道路としては使われていたそうである。

スタート地点に向う車中では、途中大粒の雨が降ったり青空が見えたりの、コロコロ変わる空模様であった。
スタート地点の駐車場では、雹が降って来た。
車中で早い目の昼食を済ませて、身支度を整える。



スタート地点で2名の語り部さんと合流して、2組に分かれて暫く国道の側道を歩く。
栃古橋から熊野古道に入る。

 

途中、シシガキと呼ばれるイノシシ、鹿除けの石組が道脇の所々にある。
語り部さんから、茎がマムシの模様になっているマムシクサを教えて貰う。
道中頻繁に見かけた。

 

いよいよ世界遺産指定区間に入る。
伊勢路全体が世界遺産に登録されているのではなく、指定されている区間が点在する。
指定区間の入口には、標識が立っている。
標識上部の曲がりくねっている部分は、曲がりくねった道を表しているそうである。



旗も至る所に立てられている。

 

ここから峠を越えて石畳道を下るまで、100m毎に標識が立てられおり、18ある。

6/18でツヅラト峠となる。
峠にはあずま屋があり、記念に押すスタンプ台が設けられている。



伊勢から熊野本宮大社に向う時、ここで初めて海が見えるそうである。
太平洋の雄大な景色を見て、昔の人達も感激したことであろう。



峠なので当然ここからは下りとなる。
名前の由来となっている九十九折れの下り道が続く。
途中に野面乱層積みの石垣を通過。

 

九十九折れ道の最後の部分に石畳み部分が残っている。



18/18の最後の標識を通過して、世界遺産指定部分は終わりとなる。



花広場を通過するときには、真っ青な青空が広がっていた。
枝垂れ桜が青空に映えている。



午前中の不安定な天候は嘘のように、歩行開始から終了まで、青空が続いていた。

帰りに荷坂峠に立ち寄り、ここでも語り部さんの説明を受ける。


以上



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