山休の山記録

南アルプス南深部
笊ヶ岳・高塚山
2629m              1621m

2015年9月3日(木)〜9月5日(土)

 

< メンバー >
L.サンキュー、SL.ウオンテッド、buhiko、どろんこ

< コース・コースタイム >
9/3(木)  近鉄平端駅 7:10 ==<名阪・東名阪・伊勢湾岸・新東名高速道路>== 
11:00 新静岡IC ==14:05 畑薙第一ダム14:20 ==<送迎バス>== 15:25 椹島ロッジ(泊)

9/4(金)  椹島ロッジ 5:05 − 5:20 笊ヶ岳登山口 − 10:52 笊ヶ岳(昼食)11:30 − 
16:10 笊ヶ岳登山口   − 16:30椹島ロッジ(泊)

9/5(土)  椹島ロッジ6:30 ==<送迎バス>== 7:35畑薙第一ダム ==10:35山犬段登山口10:45 −
11:16蕎麦粒山 − 13:02 高塚山(昼食)13:27 − 15:08蕎麦粒山 − 15:32山犬段登山口 ==
16:50 川根温泉ふれあいの泉(入浴) 17:30 ==<新東名・伊勢湾岸・東名阪・名阪自動車道>== 22:50近鉄平端駅


ー 記 −

今回は椹島ロッジに2連泊して、南アルプス南深部の笊ヶ岳に往復した。
帰りに林道南赤石線で山犬段まで上り、蕎麦粒山経由で奥深い位置にある高塚山に登攀した。

ー 9/3(木) <移動日> −
平端駅でいつもより1時間遅く集合して、目的地に向う。
新東名高速道路を新静岡ICで降りて、北の方向に進む。
途中コンビニで買出しをする予定であったが、進行方向には全くなく、昼食も食いっ逸れるところであった。

幸いなことに、山深い渓流沿いにあった手製ログハウスの手製パン屋さんでカレー味のオムライスを食べる事ができ、
翌日の朝食、行動食も入手する事が出来た。

畑薙第一ダムに到着した時は、すでに送迎バスに乗り込んでいる人達がおられて、
我々が乗車すると15:00の定時前に臨時バスを出すことになっていた。

椹島ロッジに到着後は、受付、入浴、夕食、軽くアルコールを済ませ、翌日に備えて早々に就寝。




ー 9/3(木) <笊ヶ岳> −
4:00起床、5:05出発。
まだ薄暗い中を椹島ロッジから林道経由で、大井川に架かる滝見橋を渡り登山口に向う。

 

登山口は直ぐにゴロゴロした急登となる。
自然林の斜面を九十九折れの登山道で一挙に高度を上げて行く。

 

2時間ほどの急登をこなすと、ようやく穏やかな尾根道となる。



暫くのんびり行くと道標が立っている平坦地となり、この先をもう少し進むとトラバース道となる。



始めは緩やかなトラバース道であるが、最初の沢が出てくる頃から、アップ・ダウンを繰り返すことになる。
沢の前後は少々荒れている場所もあり、雨天時には厳しい通過となるものと思われる。
今日は天候に恵まれているのが幸いである。

小さな沢を6回通過した。
前日までの雨の状況で、消える沢もあるそうだ。
或いは、増水も・・・・・

 

 

 

トラバース道の途中には倒木もあり、ロープの張った足場の悪い荒れた急坂もある。



樹間から笊ヶ岳の頂上、向い側には赤石岳が見えるようになってくる。
最後に大きな涸れた河原を渡り、涸れ沢を登って行く。

 

再度樹林帯に入り、県境稜線尾根に出る。
途中で聖岳、赤石岳、荒川岳が目の前に広がる。



ここまで来ると後は30分で頂上に出るはずであるが、登山道をおおったヤブで通過に時間がかかる。

山頂はさして広くはないが、他に登山者がいないので、我々の占有である。
展望は360度、富士山も薄っすら見えていたが、すぐに雲に隠れてしまった。
 
 

苦労して登ったので、名残惜しいが下山にかかる。
下山は同じ道を戻る。

下りの急坂は足に堪える。

登山口には、明日登山予定のツアー ガイドの方が下見にこられていたので、カメラのシャッターをお願いした。
明日、16名のパーティで登攀されるとの事。
無事頂上を制覇される事を祈る。



約11時間半の山行時間だったので、天候に恵まれないと容易に山頂を踏めない山であることを実感した。

ロッジに帰ってきて、レストハウス「椹」で飲んだ生ビールは最高!! (^〜^)yであった。


ー 9/3(木) <高塚山> −
幹線道路から、林道南赤石線に入る。
山犬段までの距離は長く、どんどん高度を上げて行く。
最初は舗装されているが、途中から地道に変わる。
崩壊箇所も多く、道路整備の工事が至るところで行われている。

山犬段の駐車場は広く、立派な小屋がある。

小屋横の広い登山道を蕎麦粒山に登って行く。

 

自然林に囲まれた登山道は歩きやすく、少し頑張れば蕎麦粒山山頂に着く。
天気が良ければ東方向の展望が開けるようで、山名案内板が設置されている。

 

これより、「五樽沢のコル」まで稜線を下っていく。
両側にはシロヤシオが群生している。

 

三ツ合分岐までなだらかな登りをこなし、再度急な下りとなり登り返すと高塚山の頂上となる。
周りは笹で被われ、シロヤシオが多く生えている。
あたかも、大峰奥駈道を歩いているような錯覚に襲われる。

途中で地元の二人連れの登山者とすれ違う。
昨日を含めて、今回の山行中で出合ったのはこの方々だけある。

 

広く平らな山頂となっている。
気持ちが良く、ゆったり、のんびりしたい山頂ではあるが、時間が限られているので、昼食をとり、早々に下山にかかる。

 

帰りは、「五樽沢のコル」で林道に抜け、時間短縮を図るつもりであったが、明確な通行禁止のマーキングがあったので、
蕎麦粒山のピークまで登り返し、来た道を引き返す。



駐車場にて途中で擦れ違った地元の登山者に聞くと、林道は崩壊していて通行不可。
もし下ったとすれば、引き返してくる必要があったそうである。
蕎麦粒山への登り返しで帰って来た判断は正しかった。

上って来た林道を引き返し、途中日帰り温泉で入浴して、帰路についた。


以上



<笊ヶ岳>


<高塚山>



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