山休の山記録

滝と吊橋の渓谷
大杉谷〜日出ヶ岳
宮川ダム〜大台ヶ原ビジターセンター

2015年11月11日（水）〜11月12日（木）　　天候：11日晴、12日小雨

　

< メンバー >
どろんこ、ROCKン、ウオンテッド、サンキュー

< コース・コースタイム >
11/11（水）　　近鉄大和八木7:40　==（近鉄特急）==　8:40松阪9:16　==（JR特急）==　9:47三瀬谷10:30　==
（登山バス）==　11:50大杉渓谷登山口12:00　−　13:28千尋滝　−　14:05獅子ヶ淵　−
14:42平等�ｰ　−　15:18桃の木山の家（泊）

11/12（木）　　桃の木山の家7:05　−　7:35七ツ釜滝　−　9:06堂倉滝　−　10:17堂倉避難小屋　−
12:47日出ヶ岳　−　13:30大台ヶ原ビジターセンター15:30　==（奈良交通バス）==　17:25近鉄大和上市駅


ー　記　−

以前から山行のタイミングを狙っていたコースに、偶々お誘いがあって便乗する事が出来た。
季節も紅葉の時期で申し分ない。
あとは天候・・・・、天気予報で2日間晴れの日を狙った積りであったが、2日目は生憎と小雨となってしまった。
元々、雨の多い地域なので、そうは都合良く天気が続くことはなかった。


ー　11/11（水）　−

7:40大和八木発の近鉄特急で松阪に向い、ここでJR紀勢本線に乗り換えて三瀬谷に向う。
三瀬谷駅で下車して、道の駅「奥伊勢おおだい」からエス・パール交通の登山バスで大杉渓谷登山口に向う。
途中宮川ダムからは細い曲がりくねった道路を延々と登って行く。

　

乗客は我々4名の他1名のみであった。
この方とは最後の日出ヶ岳まで同じコースを辿り、時々途中で見かける事もあった。
他に宮川ダムから日出ヶ岳まで向った登山客はいなかった。
最終到着の近鉄大和上市駅で言葉を交わすことになったが、広島から来られていた。



約1時間30分の乗車で登山口に到着。
登山口には思ったより多くの車が駐車していた。
翌日分かったことであるが、桃の木山の家で宿泊して少し先の七ツ釜滝まで行くか、そのままピストンで戻られる方々のようである。



少し林道を歩いて、宮川第三発電所奥から登山道に入る。

　

すぐに岩を削って通した登山道となり、鎖の手掛かりが付けられていて頻繁に転落注意の警告が出てくる。



まずは大日�ｰに到着。　最初の吊橋を渡る。
この後、何回も吊橋を渡り、雄大な滝を眺めて渓谷美を堪能することになる。

　



二つ目、三つ目の吊橋（地獄谷吊橋）を渡る。

　

京良谷出合いで小休止。　順調なペースで進んでいる。



新しく立派な、四つ目の吊橋（日浦杉吊橋）である。



途中、鎖の手掛かりの付いた登山道が度々出てくる。

　

最初の滝との出会いとなる千尋滝に到着。
下の方に見える部分だけかと思っていれば、山の上の方から滝が落下しており、下から上まで見上げる事になる。

　

川幅の狭い中に、大きな岩がゴロゴロしている河原に到着。
見応えのある景観を提供している。

　



少し登り返して、二つ目の滝（ニコニコ滝）に到着。
対岸に見ることになるが、上から下まで一直線に落下しており、落差が大きく迫力がある。



五つ目の吊橋（平等�ｰ吊橋）を渡ると、目の前に大きな岸壁 平等�ｰが姿を現す。
大きな一枚岩の大迫力の岩壁である。

　

次は六つ目の吊橋（加茂助吊橋）である。



ここまで来ると桃の木山の家は近い。
本日最後の七つ目の吊橋（桃の木吊橋）を渡って、桃の木山の家に到着。



　

天気が良かったので予定より早く、約3時間20分で到着した。
お風呂で汗を流し、夕食後6人部屋を4人使用の個室で、消灯まで大いに談笑した。


ー　11/11（木）　−

翌朝は、時間に余裕があるので、ゆっくりと7:00出発とした。
大台ヶ原ビジタセンターに早く到着しても、15:30のバスまで長く待つことになる。

記念撮影をして出発。



　

残念ながら朝から小雨がバラつき始めた。
暫くは大した雨でもないので、雨具を着けることなく進んだが、途中からは着けることになった。

昨日同様、渓谷沿いに進む。

　

三つ目の滝（七ツ釜滝）に到着。
昨日桃の木山の家に宿泊して早朝出発の登山客は、ここまで来て引き返されるようである。
我々の出発は遅かったので、何組かの戻り登山客とすれ違った。

　

再び鎖場を登り返して、八つ目の吊橋（七ツ釜滝吊橋）に到着。

　

狭い岩場の通路を通過する。
下って来た男女のペアーは、ここの途中でザイルを付けていた。
かえって危ない気がした。



落下した巨大な岩の間を通過する。
見上げた上の方に岩壁があるので、そこから落下して来たのであろう。
自然の大きさ、偉大さ、恐ろしさを感じる。

　

四っ目の滝（光滝）が目の前に広がる。
下の方の幅が広く、滑らかに滑り落ちる滝である。



九つ目の吊橋（隠滝吊橋）である。

　

奥の方に五つ目の滝（隠滝）が見える。



六つ目の滝（与八郎滝）である。



最後に、十番目の吊橋（堂倉滝吊橋）と、七つ目の滝（堂倉滝）を通過すると、渓谷沿いの登山道は終わりとなる。

　

ここからは、今回のコースで最も厳しかった急登が堂倉避難小屋まで続く。



急登を登り切ると、登山道は林道と交差している。
林道を少し進むと再び登山道となる。
少し登ると堂倉避難小屋がある。

以前、大杉谷が崩壊で不通の時期に、日出ヶ岳からここまでピストンしたことがある。
ここから先に進めていなかったので、今回は大杉谷踏破の念願を果たしたことになる。



　

雨で体が濡れているため、小屋内でアンダーシャッツを着替えて、30分の休憩時間とする。
ついでに昼食も摂ってしまう。



ここから長いシャクナゲ坂を登り、シャクナゲ平を通過する。

名前通り、登山道の両側には、たくさんのシャクナゲが自生している。
シャクナゲの花が咲く時期は、見事な花のトンネルを見せてくれる。

　

登りは長い。　
そろそろ愚痴も出てくる頃に、ようやく日出ヶ岳の展望台に到着。
ヤッター、ここまで登り切った達成感に浸る。
小雨は降り続いているが、記念撮影では笑顔満開である。

　



大台ヶ原ビジタセンターに下り始めると、途中から先ほどまでの小雨が嘘のように止んでしまって、周りがクッキリと見渡せる。
山頂の東側と西側では、ここまで天候が違うのである。

　

13:30ビジタセンターに到着。

　

15:30の大和上市行きバス発車までの時間を、ビジタセンター横の物産店兼食堂の店内でビール・酒を飲みながら長いお喋りで過ごす。

15:30発の奈良交通バスに乗車。
大和上市までは、約2時間の乗車である。
少し酔いも回ってきているので、途中ウトウトしながら気持ちよく過ごせた。



渓谷美に魅了され、達成感のある素晴らしい山行であった。
参加メンバーにも恵まれ、予定より早く余裕を持って当山行を終了することが出来た。


以上



＜　千尋滝とニコニコ滝の間、受信状態悪化のため GPS Logのデータが乱れています。>