山休の山記録

四国歩き遍路
67番大興寺〜60番横峰寺
逆打ち2回目

2016年2月27日(土)〜3月1日(火) 天候:晴・雨


<#86雲辺寺 五百羅漢>


< コース・コースタイム >
【2/27(土)】  JRなんば駅8:35 ==(JR四国高速バス)== 13:13JR観音寺13:30 − 
15:05 #67大興寺 − 16:40民宿青空屋(泊)

【2/28(日)】  民宿青空屋7:05 − 9:20 #66雲辺寺  ー 15:15 #65三角寺 − 
17:15ビジネスホテルマイルド(泊)

【2/29(月)】  ビジネスホテルマイルド7:05 − 16:30ビジネスホテル玉の家(泊)

【3/01(火)】  ホテル6:30 − 7:30 #64 神前寺 − 11:10 #60 横峰寺 − 14:20 #62宝寿寺 − 
14:35 JR小松駅14:57− 16:37 JR観音寺駅17:40 == (JR四国高速バス)== 
10:25JR大阪駅 − 23:08五位堂駅


ー 記 −

一年振りで、第2回目の四国歩き遍路逆打ちである。
今回のコースは、山登り3回(#66雲辺寺、#65三角寺、#60横峰寺)があり、
冬の間に鈍ってしまった脚力回復には最適である。

一週間前の天気予報では、行程中天気が良いはずであったが、
3日目の2/29は低気圧の接近で不安定な一日となってしまった。
ただし、幸いなことに、この日は山登りはなく平地歩きの一日であった。


【2/27(土)】
JRなんば駅から、JR四国高速バスで約半日かけて、前回中断したJR観音寺駅に到着。
夕方から雨の予報なので、支度を整えて急いで出発する。
どんよりとした曇り空で、春霞か黄砂の影響で見回す風景は霞んでいる。

途中細かい雨が降ってきたが、傘を出すほどもなく、そのまま歩く。
途中少し方向を見失ったが、約2時間弱で、今回最初の#67番札所大興寺に着く。



長い階段を上った処に境内があり、多くの参拝者で賑わっていた。

 

無事今回最初の札所の参拝を終え、今晩宿泊予定の民宿に向かう。
遍路道の途中に、漆喰で細かいコテ細工を施した休憩所を通過する。



16:00くらいより、急に雨足が強くなってきて傘を出す必要に迫られた。
民宿の看板がなかなか見えてこないので、地元の人が運転する軽四トラックを止めて距離を確認すると、
すぐ先にあり、看板が丁度死角になって見えていなかった。



行程としては、一挙に#66雲辺寺に登れないので、出来るだけ距離を稼げるように登山口手前に宿を予約してきた。
この道路の先に登山口がある。

初日としては午後からの行程で足慣らしに丁度良かったが、久しぶりなので、やはり足には厳しかった。


【2/28(土)】
朝、お接待としておにぎり弁当を手渡され、民宿のご夫婦の見送りを受けて出発する。

結果として、このお弁当は非常に助かった。
#66雲辺寺を過ぎ、次の#65三角寺に向かう途中、飲料の自動販売機はあったが、
食事の出来るところは全くなく、昼食はこのおにぎりだけで済ますことになってしまった。



今日は標高910mあたりにある雲辺寺への登りである。
軽登山のような行程となる。



登山道からは下の方に観音寺の街並みが見える。

登りきっところで五百羅漢像が出てくる。
それぞれの像には番号がふってあり、最後はしっかり500番で終わっていた。

 

山の上にも関わらず境内は広い。
近くまでロープウェイで登って来れるのと、車でも登ってこれるので参詣者は多いと思われるが、
まだ朝が早いため比較的ひっそりとしていた。

 

四国霊場の最高峰であることが示されており、2日後の#60横峰寺も3番目の高さとなっている。



下り道の最初で道間違いを起こして反対側に向かってしまって、途中で気が付き引き返してきた。
引き返しは鉄塔巡視路を使ってショートカットが出来たが、試行錯誤したので1時間ほどのロス タイムが発生した。

以前の記憶以上に随分長く舗装道路を下ってようやく遍路道への分岐が出てきて一安心。



下りの途中、お二人の歩き遍路の方と出会って、ようやく国道192号線に出た。
地域の集会所前で昼食を摂らせて頂いた。

 

#66雲辺寺と#65三角寺の間は24Kmあり、ただひたすら歩く。
国道192号線の境目トンネルを抜けて下り、椿堂への分岐から再び登って三角寺に向かう。



三角寺の前は、急坂の階段となっており、登り切った門には梵鐘が吊り下げられている。
一突きして境内に入る。

 

参拝を終えて、山中の遍路道を今晩の宿泊ホテルに向かう。

ビジネスホテルの周りには、期待していた飲食店は全くなく、スパー『ハローズ』まで買い出しに行くことになった。
JR伊予三島の駅からかなり離れており、大王製紙の工場引き込み線が目の前にあった。




【2/29(月)】
ここでも出発前にお接待として、おにぎり弁当を準備して頂いた。

今日は、#65三角寺と#64神前寺の距離45Kmを埋めるべく、ただひたすら歩くだけのまる一日となる。
国道11号線に沿って旧街道が残っているので、左に山並み、右に海を見ながら歩き続ける。

旧街道を歩いている時、小雨の降る中でお二人からお接待を受けた。

不安定で目ま苦しく変わる天候の一日であった。
曇り空の中で風も強く、時々晴れ間が見えたり、急に雨が降ってきて傘を準備したりした。 

昼食は雨宿りのつもりもあって入った蕎麦屋さんで、天丼付きのソバ定食としたが、
天ぷらの量がやたらと多く、揚げたてに拘っているようで出てくるまでに少々時間がかかった。



JR伊予西条駅前のビジネスホテルに到着。

今晩は、ホテルで紹介して貰った地元の魚の美味しいお店で夕食とした。
店内のカウンターは既に地元の人達で満席、詰めてもらって一席空けて貰らいやっと入ることが出来た。
期待どおりの新鮮な刺身その他を味わって、今日一日の締めとした。


【3/1(火)】
朝早く目が醒めたので、6:30にホテルを出発した。

遠くに東赤石山から石鎚山への山並みが見える。
今日は石鎚山中腹の#60横峰寺に登る。



1時間ほどで、#64前神寺に到着。
朝早いにも関わらず、既にちらほらと参拝者がおられる。

 

次は、JR氷見駅の手前から、黒瀬湖まで舗装道路を上っていく。
黒瀬湖手前で、石鎚山登山口と横峰寺への分岐となっており、距離は8Kmとなっていたが、想っていたより遠かった。

 

途中に有料道路としての検問所があったが無人。
さらに先に進むと道路に雪が残っている。



すれ違った車の女性ドライバーに残り距離を聞くと、この先も雪が多いので横峰寺に行くのを断念して戻ってきたそうである。

#60横峰寺は新鮮な雪景色の中にあった。

 

納経所でお接待として『しょうが湯』をご馳走になり、簡単な昼食摂らせて貰ってから下山にかかった。

念のために持参してきた軽アイゼンを装着することで、急坂を安心して滑ることもなく下ることができた。



登りで約3時間半、下りで約3時間弱を要して、案外時間が掛かってしまい、帰りの予約バス時間があるため、
下山後#61香園寺に参拝することを諦めて、直接JR伊予小松に向かい帰ることにした。

伊予小松駅の横に宝寿寺があるので、ここを今回最後の参拝とした。



3日目(2/29)以外は天候に恵まれ長時間歩いて過ごしたため、花粉症の症状が酷く、
最終日まで、花粉症との格闘でもあった。

次回はJR伊予氷見駅下車で、今回抜けた#63吉祥寺、#61香園寺からのリスタートとなる。


以上







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