山休の山記録

両白山地
大笠山
一等三角点の大展望

2016年10月19日(水) 天候:快晴



< メンバー >
サンキュー、ウオンテッド、yokko、buhiko、どろんこ

< コース・コースタイム >
桂湖登山口6:17 − 8:54前笈ヶ岳 − 10:10旧避難小屋跡 − 11:12大笠山(昼食)11:42 − 
12:28旧避難小屋跡 − 13:26前笈ヶ岳 − 15:32桂湖登山口


ー 記 −

桂湖最奥の駐車場から出発すると、すぐに吊橋の大畠谷橋に出会い、
橋を渡った正面が岩壁となっていて連続した鉄梯子と鎖場を登っていく。



 

続く登山道も階段の急登となっていて、我慢を強いられる。
周囲は、ブナ林やスギの巨木が多い。



桂湖から2時間30分歩いて、ようやく二等三角点のある前笈ヶ岳(1522m)に着くが、まだまだ先は長い。
まだ半分弱の行程をこなしただけである。

 

ここから、いったん大きく下り、登り返すことになる。
これらの大きなアップダウンが復路では大きな負担となる。

 

天の股を過ぎて、次は1552mのピークへの登りとなる。



登りきるとアカモの頂と記されたピークとなっており、
まだまだ遥かかなたに昨日登った大門山〜奈良岳〜大笠山に伸びている主稜線が見える。



再び下って、小さなアップダウンをこなして行くと、避難小屋跡に出た。
ここには水量は少ないが、ホースで引水された水場があった。
今日は想定以上に水を飲んでしまったので、ここで水を補給出来て非常に助かった。

 

目の前はロープの張られた急な登りとなり、通過すると両側がクマザサとなった道を通って主稜線に出ていく。



主稜線に出ると、奈良岳との分岐道標あり、大笠山へは左へ後0.2Kmとなる。
あと少しである。 ここまで長かった〜〜



避難小屋を通過して、ようやく大笠山に到着した!!!
ここまで約5時間、延々と登って来た! 

 

展望は360度! 稜線の先には笈ヶ岳が見え、その先には白山がある。
山頂には立派な方位盤があり(設置の苦労を想う)、各方向の山座同定が出来る。

快晴の空に、周りの山々が映えている。 登って来た甲斐がある。 
素晴らしい展望のご褒美である!!

ここまで長かったことをワイワイガヤガヤ言いながら、大展望を見ながら昼食を摂る。
風もなく良い天気である〜〜。 のんびり、まったり〜〜

 

名残惜しいが、下山を開始する。 復路も同じコースなので長い。 
特に、大きなピークを三つ越えてきたので、帰りはそれらが登り返しとなり、疲れた身には辛い。

最初は、昨日登って来た大門山の方に向かって歩き、分岐点で桂湖まで伸びている稜線にのる。

 

延々と復路を歩き、ようやく桂湖が見える鎖場まで戻って来た。

 

帰りは約4時間。 往復約9時間の行程であった。
登りのアップダウンも厳しかったが、帰りのアップダウンが身に応えた。
復路がほぼ下り一辺倒であれば、ここまでの疲れを感じなかったのでは?、と思う。

帰ってから、調べてみると、深田久弥が次のように日本百名山後期に書き残しているそうである。

『北陸では白山山脈の笈岳か大笠山を是非入れるつもりであった。
これは私のふるさとの山としての身贔屓ばかりでなく、
こんな隠れた立派な山があることを世に吹聴したかった。
しかしまだ登頂の機会を得ないので遺憾にも割愛した。』

深田久弥も登っていない日本百名山相当の山に登って来たことになる。


以上





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