山休の山記録

劔岳北方稜線上
毛勝山
雪渓を登る

2017年5月20日(土)〜22日(月) 天候:快晴



< メンバー >
ツアー参加者16名 + ガイド4名

< コース・コースタイム >
5月20日(土)  大阪駅12:42 ==(サンダーバード23号)== 15:26金沢駅 ==
(IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道)== 17:09魚津駅 〜(送迎バス)〜 17:25金太郎温泉(泊)

5月21日(日)  金太郎温泉4:00 − 4:40片貝駐車場5:00 − 5:45片貝山荘 − 7:28板菱 −
8:08出合 − 9:00二股 − 11:50コル − 12:18毛勝山12:25 − 12:50コル − 
14:30出合 − 16:17片貝山荘 − 16:54片貝駐車場 ー 17:50金太郎温泉(泊)

5月22日(月)  金太郎温泉8:20 〜(送迎バス)〜 魚津駅9:07 == 10:42金沢駅10:56  ==
(サンダーバード8号)== 13:37大阪駅(解散) 


ー 記 −
ー 5月20日(土) −
今日は完全な移動日である。 大阪駅12:42の特急に乗車。
北陸新幹線が金沢まで伸延されてから、初めて列車で魚津まで向かう。
JRの特急サンダーバードは、金沢まで。
その先は、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道と細切れにされた3セクとなっている。
泊行の普通列車に乗り換えて魚津まで。 
快速や急行はないが、乗り換えなして、3セク間を繋いでいる。

 



魚津駅前から金太郎温泉光風閣の送迎バスで宿に向かう。



温泉に入り、夕食を摂った後は、明日朝3:00起床のため早々に就寝。

いつもは山小屋か、民宿の食事なのでたまにはこんな食事も嬉しい。 
まだまだ追加の料理があったので、私には食べきれませんでした。 生ビールで十分!!




− 5月21日(日) −
朝3:00起床、4:00ジャンボタクシー2台と普通タクシー1台で登山口に向かう。
途中、コンビニで朝食と昼食分の食事を積み込む。
結果的には、すべて行動食となる。

広いスペースのある片貝駐車場までしか車は入れない。

1班4名にガイドが1名のグループ編成で出発。

 

通行止めのガード以降は長い林道歩きとなる。
片貝第5発電所の横に片貝山荘がある。 ここまで約45分。



途中、毛勝山への夏道の登山口が出てくるが、左に見送って更に林道を進む。



林道最後で堰堤を越えると雪渓となる。 
早朝で雪渓が固いのでアイゼン装着となるが、再び林道が出てくるとアイゼンを外す。

 

しかし、ここからほぼ9時間のアイゼン装着の雪渓歩きである。
途中、堰堤を越えられないところでは藪に入ったりして乗り越える。

はるか彼方に毛勝山が見えているが、ピークはもっと左の方にある。

 

両側から岸壁が迫っている「板菱」と呼ばれる地点を通過。
前方に二つの沢が合流している「出合」が朝日に光っている。

 

出合からは左側の沢に入る。
残念ながら、ここで体調不良で一名脱落者が出たため、5名3班のグループに編成替えして先へ進む。

雪渓の途中から傾斜が段々ときつくなってくるが、幅が広いのでジグザグにコースを取って高度を上げて行く。

山スキーを担いだ先行者グループが見える。
頂上からの滑降はさぞ快適であろうが(帰りに山頂からスキーで滑っていた)、
傾斜があまりにも急なので相当な技術がいると思われる。





途中、音もなくかなり大きな岩の落石があり、先行者が気が付いて『落石!!』
幸いな事に途中で止まった。

急角度の雪渓はまだまだ続く。

 

二股から最後の雪渓はコルまで約2時間の急登。
途中立ち休憩以外は取れないので、ついてこれる自信が無ければここで止めて欲しいとガイドから説明あり。

それこそ、ここまで来てそんな殺生な!である。

全員で出発。



どうにかして、コルに到着。



目の前には劔岳から後立山連峰の山々がクッキリと。
見事な山並みである。



毛勝山の山頂は左に向かって約10分先にある。
コルに全員リュックをデポして山頂に向かう。



約7時間30分でようやく踏めた山頂である。



下りは一旦コルに戻って、雪渓が急なためショートロープで下る。

 



出合から約3時間30分で登って来たのを、ノンストップで約1時間30分で下る。

ここでようやくショートロープを解き、通常のアイゼンだけの歩行となる。



下りは登りで歩きにくかった部分を少しコースを変えながら進むが、ほぼ同じコースを戻る。



少し遅れ気味だったので、片貝山荘が見えてきたときはホッとした。
片貝駐車場までは後一息である。



駐車場では、先行のグループは既に帰っており、最後の一台に乗り込む。



約12時間の山行であった。 
長かった〜〜、ほとんどがアイゼンを付けた歩行なので足に強烈な負担が掛かっている。

帰りにコンビニに寄って貰って飲んだビールは最高!!

そろそろこの山行レベルが限界で次はないと思い知らされたが、
宿に帰ってから帰りの同じグループにおられた方が80歳と聞いて、まだまだ頑張らねばと思った次第である。
頑張れるかも?

夜は温泉に入り、食事もビールも美味しかったので、その後は熟睡、爆睡。

快晴の天候に恵まれて、大満足の良い一日でした。


− 5月22日(月) −
今日は完全な移動日。

宿の送迎バスで魚津まで戻り、3セクの列車で金沢まで、金沢からは特急サンダーバードで大阪駅着。



天候に恵まれないと山頂を踏むのも困難であり、 個人山行では難しい山だと実感した。

ツアー登山に参加出来てまた一つ200名山をクリアー出来たのは幸いであった。

さて、次は・・・・・  今年の夏山も沢山チャレンジ出来れば良いがと思っている。


以上




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