山休の山記録

日高山脈
カムイエクウチカウシ山(カムエク)
沢遡行・雪渓

2017年7月1日(土)〜7月6日(木)


<山頂に山名板なし>

< メンバー >
サンキュー、ウオンテッド、ツアー参加者5名、ガイド2名 計9名

< コース・コースタイム >
7/1(土)  関空16:30 〜〜(ピーチ)〜〜 19:10新千歳空港(延着) ==(JR・地下鉄)== 
20:30 Sappolodge(泊)

7/2(日)  sappolodge 6:00 == 6:40札幌駅北口7:00 == 10:30札内川ヒュッテ前11:00 −
12:50七ノ沢出合 13:10 − 14:53 八ノ沢出合(幕営)

7/3(月)  八ノ沢出合4:30 − 6:30三俣 − 8:40 八ノ沢カール − 10:45 カムエク11:00 −
12:20八ノ沢カール − 14:35三俣 − 16:45八ノ沢出合(幕営)

7/4(火)  八ノ沢出合5:50 − 7:20七ノ沢出合7:38 − 9:20札内川ヒュッテ9:40 ==
 11:00帯広市内入浴12:00 ==(途中、昼食)== 14:30うらほろ森林公園 バンガロー(泊)

7/5(水)  うらほろ森林公園6:00  == 9:30札幌駅北口(解散)  ・・・・ Sappolodge(泊)
予備日(余市ウイスキー工場見学・サッポロビール園)

7/6(木)  Sappolodge8:15 == 新千歳空港11:00 〜〜(ピーチ)〜〜 13:10関空


− 記 −
3年目にしてようやく登頂できた。
2年前は、大雨の影響で林道不通となりキャンセル。
昨年は、例年になく北海道に3つの台風が上陸した影響で急遽中止。

林道が雨の影響を受けやすく、沢の増水によっても行く手を阻まれるので、登頂するのは容易でない山である。


− 7/1(土) −
今日は完全移動日。
明日、札幌駅北口7:00集合のため、今日中に札幌に入っておく必要がある。

ピーチの最終便で遅れが発生したため、予約したサッポロッジには20:30頃に到着。
夕食を摂って早々に就寝。


− 7/2(日) −
札幌駅北口に集合して、道東自動車道から札内川ダム奥にある札内川ヒュッテ前の駐車場に到着。
ここから先は通行止めである。



トンネル内を歩いて幌尻覆道ゲート前まで歩く。
ここにも駐車場があるが、車のは入れる地点は、どんどん手前になっているようである。

 

途中、林道横で熊が出たとトップから声がかかったため、ゆっくりと後退りする。
私は唸り声を聞いたが姿は見ていない。

暫く、待機した後、再び前進。


<熊がでた斜面>

途中の道路崩壊地も通過して、七ノ沢出合に到着。
古いガイドブックでは、ここまで車で入れたように記載されている。

ここで、沢靴に履き替える。

 





目の前の沢を早速徒渉する。 水量は膝まであり、流れも速い。



砂利や岩、雑木の中瀬に上がったりしながら、広い川幅の徒渉を繰り返す。
徒渉箇所やコースは常に変化するそうである。

 

 

 

焚火の匂いがする。 八ノ沢出合に到着。
先行の二人組の登山者がすでにテントの設営を終え、焚火をしていた。

 

テントの設営を終え、我々も流木を集めて焚火を囲んで、夕食を摂る。

 

明日は早い出発なので、暗くなる前にテントで就寝。



<1日目 : 札内川ロッジ 〜 八ノ沢出合>


− 7/3(月) −
朝は同じく焚火の周りで朝食を摂って、テントはそのままで最初から沢靴で出発。
今日はピークを目指す日だ!!  標高差は1300mある。
楽しみではあるが、途中から見える雲のかかった山頂は遥か彼方である。





今日も早速流れの急な徒渉があり、雪渓も出てきた。

 

三俣に出るまでには、雪渓が段々と大きく、広くなってきた。
滝が左右から流れ落ちている地点である。



広い沢筋が終わりとなるので、傾斜は更に急となってくる。

 

沢が細くなってきた地点で、沢靴から登山靴に履き替える。 沢靴はここにデポしておく。
後は細い沢を渡ったり、雪渓を歩くことになる。

 

雪が切れた斜面には、シラネアオイ、ショウジョバカマが見られる。

 

八ノ沢カールが見えてきた。 カムエクのピークは右側でガスに覆われている。

ここでアイゼンを装着して、カール下をトラバースする。





雪渓を登り切って、コルに出る。
目の前には、山頂へのハイマツ帯の稜線や、反対側にはピラミッド峰が続いている。

 

山頂はまだガスの中にある。



ようやく山頂が見えてきた。
この稜線は時々強風に見舞われるので、風の強い時はピークに行けなくて、ここで敗退になる事もあるそうだ。



山頂に到着。 登頂成功!!!

 

残念ながら、山頂はガスがかかっていて展望がない。
しかし、一瞬ガスが切れて、遠くの山々が見える。 山が深い。



往路を辿り下山を開始。 
しかし、下りでは雪渓でのスリップに注意を要する。

下の方を見ると今日の幕営地は、真ん中にある細い雪渓の先にあり
遥か彼方である。



急な斜面では、ザイルにプルージックをして慎重に下る。





上の方は急な雪渓で慎重に下る必要があり、
途中から小雨が降り始めたこともあり、雨具を着けて時間を掛けゆっくり戻って来た。
往復約12時間の行程となった。

昨日と同じ地点での幕営である。



夕食は小雨の降る中、焚火を囲んで摂ることになった。



<2日目 : 八ノ沢出合〜山頂>


  − 
7/4(火) − 
今日も朝から焚火を囲んでの朝食である。

 

今日の行程は、七ノ沢出合まで沢を下って、林道を歩くだけである。
しかし、朝から小雨が降り続いている。



昨日の昼過ぎから小雨が降り続いているが、増水はしていない。
これくらいの雨では増水することはないそうである。

 

七ノ沢出合に戻って来た。
これで今回山行のメインは無事終了したことになる。



林道を歩いて札内川ヒュッテに戻って来た。

今日の行程は、途中帯広市内で入浴、昼食を摂って宿泊地へ。
豊頃町にある「うらほろ森林公園」のコテージ泊となる。

 



<3日目 : (八ノ沢出合〜) 七ノ沢出合 〜 札内川ヒュッテ>


7/5(水)
今日は予備日。 札幌近郊で一日を過ごす。
予備日を使わなくて登頂できたのはラッキーであった。

余市のウイスキー工場見学をして、夜はサッポロビール園で美味しいビールを堪能した。






7/6(木) 
後は大阪まで帰るだけ。
予定通りに帰って来た。

家に着くと、2日前に宅急便で送っておいた荷物が到着していた。
すぐに山での衣類、靴、その他を整理できた。


以上



<全体(3日間)コース>

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